GICSS研修 日光鬼怒川実地研修1泊2日コース

日時   2009年12月15日(火)・16日(水)
会場   日光周辺地域


講 師:ランデル洋子、松岡明子  


松岡先生:長時間のバスの中はガイドの腕のみせどころ


日光東照宮:ランデル先生がモデル・ガイディングと解説




ベテラン芸者さんに突撃インタビュー「持ってる着物は100枚ぐらいです…」


「野球拳実習」 Let's play,"Baseball Game!" 


「めだかの学校」罰ゲーム中


日本旅館従業員の方々による講義  


湯波工場見学:全員で湯波作りを体験

 

観光関係人材育成事業・高度観光人材育成事業(主催:日本観光協会)の第二弾として、12月15日(火)から2日間、日光鬼怒川の実地研修が行われました。お天気に恵まれ東北自動車道に入るとすぐ男体山を遠景に見ることができ、研修参加者30余名の士気も高まります。 道中は、理事長のランデル洋子先生と副理事長の松岡明子先生の流れるようなガイディングを聴かせていただき、日光東照宮の観光に必要な日本の歴史、神仏習合の説明は勿論、片道3時間にもわたるロングドライブでの話題選びや、話し方のコツなど、「素晴らしいガイディングとは 聞く人を全く退屈させないものだ」と痛感いたしました。

東照宮に到着後 2グループに分かれイヤホンシステムを使用しての研修がスタート。1時間半にもわたる各スポットでのくわしい説明に、全員研修に没頭いたしました。その後、湖を臨む木のぬくもりの感じられる中禅寺湖金谷ホテルへ移動し、落ち着いた雰囲気とサービスの中で昼食をいただきました。午後からは、岩肌がほんのり雪に覆われた華厳の滝を見学、いろは坂をくだり、バスは一路鬼怒川温泉へ向かいます。

旅館到着後はガイドの視点から見るべきことを具体的に学べました。今回、宿泊先である「鬼怒川グランドホテル夢の季」のご協力で、フロントや中居頭さんと、ホテル到着から宴会開始まで、そして宴会運びの打ち合わせ方も再現していただきました。お客様に楽しんでいただく宴会成功のカギを握るのは、ガイドの細かい心配りやエンターティナーとしての努力であると実感。

翌16日は、旅館の方に旅館ならではの外国人観光客への対応や、ガイドに望むことなどについての講義、実践練習も行い、旅館出発後は、鬼怒川の新しい地元の観光地や日光特産物の湯波づくり工場見学・湯葉の掬いあげ体験と続き、2日目も学ぶ事の多いスケジュールでした。

東京までの帰路は、研修の成果を発表する場となりました。チームに分かれアイディアとユーモアを駆使し、バスの中は笑いが絶えずあっという間の3時間でした。

2日間にわたるGICSS研究会だからこその密度の濃い内容で、参加者それぞれが今回学んだことをもとに新たな目標を胸に抱き、研修は無事終了致しました。

アンケート

  • 日光でゆっくり研修させていただき大変有意義でした。先生方の流れるような道中のガイディングも聞くことができて、自分のガイディングを上達させるための目標が再確認できたと思います。旅館での研修もとてもためになりました。
  • 合格してもすぐに仕事に結びつけるのは実力的にも不安が大きく、このような研修をたくさん経験していきたいと思っております。今後もたくさんの研修の機会に期待しております。
  • 参加型の部分が多く工夫されて大変素晴らしい研修でした。 お二人の講師の素晴らしいガイディングは最高の目標です。
  • 実際に宿泊して現場での打ち合わせまでみさせていただいて、ガイドとしての仕事を具体的に示していただくことで、とても実践的で収穫の多い研修でした。
  • 20ページ以上にもなるなぐり書きのメモを解読しながら研修の復習をしているところです。現場では先生のモデルガイディングに聞惚れるやら内容に喰らいついていくのに懸命でしたが、今こうして復習していると、与えていただいた情報量の多さに圧倒されます。ものすごいです。これだけの知識、技量の財産(世界遺産?)を惜しみなく公開していただき、感謝感激です。いろはにほへとに諸行無常を織り込んだり、突然の杉並木でも人生教訓が瞬時にほとばしり出たり、これを聞ける外国からのお客様はどんなにズシンと感動することでしょう、と思ったら肌がぞわぞわしました。本当に他ではありえない内容の濃い(豆乳から湯波?)のような研修でした。
    ありがとうございました。