第2回日本橋地区をガイドしよう研修

日時   2011年6月3日(金)

講師:松岡明子  




 
 震災の影響で延期となり、心待ちにしていた研修が五月晴れの最高のお天気の中スタートしました。日本橋の道路は16世紀頃からあまり変わっていないとの事で、安政期と現在の地図をいただき江戸時代にタイムスリップ。日本橋では必要な物が全て水揚げされとても賑やかだったこと等、松岡先生の活き活きとしたガイドで当時の賑わいが目に浮かぶようです。後で、「凞代勝覧」絵巻を見ながら解説して下さったので、実際に江戸時代の日本橋を体験したような気分でした。
 老舗巡りでは、「三越」で店の歴史やシンボルのライオンにまつわる興味深い話を聞き、5億円の価値のある天女像や大理石の中に埋まったアンモナイトの化石に皆興味津々。その後の訪問先々で、最高級の漆器を見ながらおいしいお抹茶と和菓子をごちそうになったり、楽しい紙すき体験や、そして団扇絵を見ながら浮世絵の歴史を伺ったりと、日本橋の歴史を肌で感じる事ができました。最後に松岡先生が「お江戸日本橋」の歌の解説と英訳をして下さり、この歌が江戸時代の日本橋の世相を反映していた事を知り正に目から鱗でした。本当に盛りだくさんで、日本橋の歴史の深さを再認識した大満足の研修でした。
(水田直美)

アンケート抜粋

  • 素晴らしい時間をありがとうございました。日本橋へは何度か訪れているはずなのに、今日は見るもの、聞くものが全て初めて、感動と驚きでいっぱいの充実した研修でした。この研修を活かして多くの人に日本橋の素晴らしさを伝えたいと思います。(R.I)
  • 三越百貨店の天女像、アンモナイトは驚きでした。小津和紙では、もっと資料館を見学したかった程魅力的でした。江戸時代の町割り、江戸城のお堀を水路が現在も通っている点は、興味深く思いました。(K.O)
  • 東京生まれ、東京育ちなのに、こんなに日本橋を知らなかった事に気づかされました。特に小津和紙さん、伊場仙さんの老舗が今もずっとがんばっておられ、次の世代に活気を伝えていきたいという意気込が印象的でした。ルネサンスの運動にガイドも関わることができたら、と思います。(K.S)