「忍者を通訳ガイドしよう」研修

日時   2011年7月2日(土)

講師:黒岩宏光  








 
 まさしく日本の歴史と文化の再発見の連続でした。
 午前中は南伊賀在住の野村さんの素晴らしいガイディングによる市内ウォーキング。伊賀の成り立ちや、西の秀頼を意識した「日本一、二」の石垣、伝統工芸の組み紐など、短時間で伊賀を満喫でき、特に「芭蕉忍者説」については興味深いお話を聞くことができました。
 午後の研修では、まず忍者ショーを鑑賞。忍者は手裏剣をたくさん持ち歩いてはいなかったことに驚きました。忍者屋敷はからくり満載で、忍者がその生活の全てを自らの任務に捧げていたことを再認識しました。黒井先生の講義は、忍者の真実をあらゆる局面から網羅し、時代劇やアニメを通じて作られたイメージを一掃してくれました。特に「忍術を私利・私欲に用いない」という「正心(せいしん)」の心構え、忍術には曲芸や医術など各自の長所を生かしたものも含まれること、忍者の必携品は多目的品のみ(忍び竹、かすがい、道糸)など、忍者の正しい姿を学びました。パネリストの「その時歴史が動いた、そこに忍者がいた」ということばに共感し、日本の歴史と忍者の関係についてもっと深く知る、という素敵な宿題をいただきました。
(取出悦子)

アンケート抜粋

  • 「忍者」の存在と自分がこれまで勉強してきた「歴史」との関係が深まり、自分自身の「忍者」の興味も益々高まりました。盛りだくさんの情報、知識をこれからさらに自分で整理、発展させて楽しく魅力ある「忍者紹介」ができるように頑張りたい。(A.K)
  • 忍者がとても身近に感じられました。イメージのみでなく、忍者の役割について確認できた点で大きな収穫がありました。忍者の技も見る事が出来、とても充実した1日を過ごせました。(H.K)
  • 忍者とは実はこういうものであった!という情報を多々頂き、これまでいだいていた忍者像がずいぶん変わりました。歴史と合わせて忍者像をさらにたどってみたい気持ちになりました。デモのプレゼンテーションにも感激!いつも新鮮な視点を頂ける有意義な研修が多く、今回も遠かったですが参加して良かったです。(A.K)
  • 忍者は海外でも大変人気があると聞いていますが、実際のところは何も氏らに事に改めて気付きました。忍者の実態、歴史、その後の忍者等々、学べて為になり、かつ楽しい研修でした。(H.M)